25歳、恋愛始めました

25歳恋愛未経験者が焦って恋愛に取り組むブログ

人を好きになると世界のすべてが愛おしくなる

ここ二週間彼女を作るために奔走していた。

モテる友達に頼んで服を買い靴を買い外見を整えペアーズという出会い系アプリを始めた。

 

 

会った子は写真の100倍可愛いかった。

趣味も気も合った。話は盛り上がった。女の子の方からカラオケに誘われた。毎日LINEもした。

運命の相手だと思った。

俺は恋をしてた。

 

 

そして気づいた。

 

 

俺は今かつてないほど充実している。身体中から力がみなぎってくる。

俺はあらゆる物事に対してやる気に満ち溢れる精神サイボーグちっくなバイタリティーの権化になっていた。

 

俺の生きるエネルギーのようなもの、感情やテンションと言ってもいいかもしれない。馬力としよう。

これまで俺の馬力は+100~-50くらいだった。

調子が良い時の俺は+100で楽しく快活に生き、落ち込んで死にたいときは-50でへこたれていた。それがデフォで世の中全員そんなもんだと思っていた。

 

しかし、これはまったくデフォじゃなかった。

恋をしてから俺の馬力は+1000~-300くらいにまで跳ね上がったのだ!!!

 

朝起きるだけで無根拠に幸福を感じ、水道水を飲めばやたら美味い。惚れた相手からLINEが来ればその日一日は最高潮に過ごせる。

相手の事を考えるだけで喉が渇き震え、脈がないかもと思い始めたら死にたくなる。

 

俺がこれまで体験していた感情を遥かに越えた世界があった。

世界は輝いていた。少女漫画の背景が薔薇で彩られているのはまったくのフィクションではなかったんだ。

 

 

恋をすると世界のすべてが愛おしくなる。

 

 

 俺史上最大の発見だった。

この世は恋をすると破格に楽しくなるように作られている。

 

プレイしていたゲームの裏ステージを見つけたような感覚。

 いや、ようやく本ステージに辿り着けたのか。

俺は興奮してこの発見を伝えたのだが「普通じゃねえか!今頃気づいたのか!」と皆に笑われた。

 

 

ちなみにこの現象を専門用語で恋の結晶作用と言うらしい。

 

 

 

人を好きになると世界のすべてが愛おしくなる。

 

25年生きてきてようやく気付いた世界の偉大なる真実。