25歳、恋愛始めました

25歳恋愛未経験者が焦って恋愛に取り組むブログ

恋愛マニュアル本を読んで号泣した

 

デート、

 

それは数々の恋愛をしてきた人からすればただ男女で食事するだけの楽しい日常の一コマにすぎない。

だが俺にとっては完全なる試練であった。

 

いよいよだな・・・

 

心に鎧兜をかぶる。今から行くところは戦場だ。

 

電車の中では脚が震え帰りたいと思った。

なんでこんなことになったのだろう。

デートを目前にしてこれまでの俺の覚悟はプレッシャーで跡形もなく押し潰されていた。

 

俺の居場所は、ずっと410号室の6畳一間だった。

そこではパソコンをつければすぐに可愛い女の子に会えた。

黒髪の子から金髪の子もロングの子からベリーショートの子も外国人だろうと誰にだって会えた。怖がらなくて良かったしどんな格好で過ごしても良くて本当に居心地がよかった。(なにより気持ち良かった)

 

その温室からなんで出たのか。この心労に見合う何かを掴めるのか?

吐き気で何度も何度もえづいた。

待ち合わせ場所の新宿東口改札前で俺は明らかに挙動不審だったはずだ。 

 

深呼吸し俺は目を閉じた。雑踏の音が俺に生を感じさせた。

これは現実だ。

目を開け改札に視線を戻したとき、そこに天使がいた。

 

確信した。

俺にとって世界はこの日のために作られていた。

改札が、駅が、人が、街が輝き出した。

世界がこんなに美しいとは知らなかった。

彼女は完成されていた。

 

彼女の名をミミミちゃんとする。

 

結論から言うとミミミちゃんとのデートは凄まじく上手くいったらしい。

デート後半ではミミミちゃんの方からカラオケに誘われた。

 

この日のデートをミミミちゃんはめちゃくちゃ楽しかったと言っていた。

 

帰り道、勝どきをあげにあげウイニングランとばかりに、友人へ反省会と称した自慢の電話をかけた。

 

しかし、ここで衝撃的な事実を指摘される。

 

ミミミちゃんは俺に質問をしていなかったのだ。

特に俺は極めて特殊な職業なのだが、それに関しほとんど質問されなかったことに気付く。デートという異性を見極めんとする場で、極僅かしか質問をされなかった。

 

極単純な推測が立った。

 

ミミミちゃんは俺に興味が無かったのではないか?

 

死にたくなった。 

フラフラになりながら何度も毒づき神を呪った。

 

どうしてこのタイミングでミミミちゃんと会ってしまったんだろう。

例えば、これが数年後だったら?

成長した後会っていたらミミミちゃんは俺に惚れたかもしれない。

どうして最初に天使と出会ってしまったんだ・・・

 

・恋愛マニュアル本「LOVE理論」

 

こうして己の未熟さを痛感した俺は、翌日、新宿紀伊国屋書店へ向かった。

 

次に俺は池袋サンシャイン水族館に居た。

気が紛れるならどこでも良かった。

ペンギンを虚ろに眺めた後、ベンチで一人、俺は本を開いた。

 

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LOVE理論、名著とされている恋愛マニュアル本である。

 

この本は恋愛におけるイロハをいくつもの理論に分け解説している本でその中にデビュー理論と言うのがある。 

デビュー理論とは、簡単に言うと、俺は変わると周りに宣言することで背水の陣を敷き、さらに、お前何急に色気づいてんの?と出る杭を打つ輩へ先手を打つことで恋愛デビューしやすくなるという理論である。

 

デビュー理論では、宣言としてある文面を周囲の人間に送ることが推奨されている。

 

「モテる」とは「変わる」ということ。

ただ本を読んだだけでは今までと変わらない。

俺は変わる。変わるには実行する。

 

デビュー理論を読んだ俺はすぐさまLINEのタイムラインに投稿した。

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これにより俺は同僚、友人、親族に変わると宣言することに成功したのである。

なお、このときは親と妹から「あんた、どうしたの」と電話があった。

 

さらに友人から電話で

ミミミちゃんに見られたら気持ち悪がられて終わるぞ!!!!!

と緊急の電話があったのだが、当然既に手は打っている。 

LINEのタイムラインは公開範囲を選べるのだ。

ミミミちゃんにだけは非公開に設定していた。

 

二時間後、俺のスマホが鳴った。

 

「たまたま、タイムライン見たんだけど何があったの今日?!」

 

ミミミちゃんからのLINEだった。

 

どうやら非公開設定が上手くいってなかったようだ。

 

 

しかしである、LINEの投稿はミミミちゃんにはかなりウケたらしい。

このLINEをきっかけに俺とミミミちゃんは急速に接近することとなる。

 

・あとがきを読んで

この日、俺はLOVE理論を読破した。

読めばわかるがこの本はマニュアル本でありながら下ネタ満載の抱腹絶倒もののかなり笑える本でもある。ゆえに名著とされているのだ。

俺も終始笑っていた。爆笑しっぱなしだった。

 

しかしあとがきで毛色が変わる。

俺の人生を揺さぶった名文なのでぜひとも紹介させてほしい。

以下、LOVE理論のあとがきを転載する

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気が付くと俺も泣いていた。嗚咽し号泣していた。

著者の気持ちがよくわかったから。共感したから。

 

なにより、 

もうすぐ俺も救われるんだ

と思えたから。

 

このとき初めて俺はコンプレックスがあった事を自覚する。

女の子と会話ができない。恋愛をろくにしたことがなく、誰にも好きになって貰えたことがない。

俺は自分が単にそういう人種で、一生そのままだと思っていた。

周りが恋愛しているのに自分がしていないことなど気にかけてもいなかった。

ただの強がりだったんだ。

この涙が語っている。俺は無意識に耐えていたんだ。

 

そして、もうすぐ俺は救われる。

このあとがきのように、誰かが好きになってくれる。

ミミミちゃんと結ばれるって確信した。

彼女になったミミミちゃんとのデートを想像して泣いた。

こういうのを運命って言うのかと感動した。

 

 

ちなみにネタバレすると

ミミミちゃんにはフラれる!!!!!!!

手すら繋ぐことはない!!!!!

 

清潔感の正体

デート当日、まず準備したのはヘアスタイリングの練習である。

この時に生まれて初めて髪型を自分で整えた。

 

25歳6月、ヘアスタイリング童貞卒業であった。

 

これを言うと皆が驚愕し嘘をつくなとツッコまれる。

疑われるほどヤバい次元に居たことに俺は益々危機感を募ることとなった。

俺は変わらねばならない。進化せねばらない。

変化するにつれてよりいっそう感じる。

 

ヘアスタイリングはyoutubeのやり方を真似たがまるでしっくりこなかった。 

不器用などというレベルではない。

俺は"カッコイイ髪型"がわからなかったのだ。

 

いくら試そうとどれくらいお洒落に近づいてるかわからなかった。

お洒落遭難である。

しかもただの遭難と違い、目的地に辿り着いても、つまりは偶然カッコイイ髪型になってもわからないのである。

持っていない感性をもとに髪型を整えるなど不可能。

 

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俺はすぐさま友人に電話し髪型の指導を受けた。

キーワードはナナメだという。ナナメに立たせればそれっぽくなるらしい。

ナナメのみを意識し髪型を作っては写メを送り、精査してアドバイスを貰う事1時間。20近い写メを送った後ようやく合格が出る。

 

確かに髪型は変わった。

だが今の俺はカッコよくなってるのだろうか?

 

友人からの返答に俺は耳を疑った。

髪型を整えるとは、ヘアスタイリング剤を使い髪型を整えてると伝われば良くてカッコイイかどうかはさほど重要ではないという。

 

この話を聞いたとき全身を電流が突き抜け、俺はしばらくの間放心状態になり、呆然と髪をいじくりまわしていた。 

 

 

髪型は必ずしも、点数を稼ぐ必要はなくマイナスでさえなければ良い

 

これがいわゆる清潔感の正体である。

ワックスを使って髪型を整える行為は、お洒落ではなく清潔感を出すためだった。

 

文字通り清潔感は清潔かどうかの事実ではなく”清潔そう”かどうかで、

俺達はワックスを使って髪型を整えてるくらいだし、とっくに清潔にしてるぜという信号を発信していたのである。

 

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※お洒落してるなら既に清潔という前提が暗に共有されている

 

「清潔感を出す」とは、ピラミッドの上の段を見せることでとっくに下の段はできていると醸し出すことだった。

 

俺に清潔感と言う概念がインストールされた瞬間である。

 

確かに、既にお洒落して加点を狙ってるならば、減点対象になる不潔は当然取り除いてるだろうという推測はかなり合理的だ。

 

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f:id:ainosaho:20181023005151p:plain ※自然の推測である

 

髪型がおかしい→不潔かもしれない→近づかんとこ

 

こうなっては実際は清潔であってもどうしようもない。

清潔感とはもしかしたら清潔かどうかの事実より大事かもしれない。

 

 

 

 

デートでピニャコラーダはありえない

前の記事に対して多くの反響があった。応援と数々の改善点を頂いた。

その中でも特に女の子達からの鋭い指摘には肝を冷やされた。

 

 

ピニャコラーダはあり得ない

 

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デートで男がピニャコラーダは"ナシ"らしい!なんならあり得ないレベルだと。

 

まじか...まじか!!

周りの女の子にも聞いてみたが皆良い顔をしなかった。

 

男諸君よ。ピニャコラーダはやばい。あれは地雷だ。可愛い顔して爆発物だ。

ピニャコラーダ頼むなら絶対ウーロンハイにすべし。

 

この指摘を皮切りに分かったのだが恋愛においては、

ただメニューに載っている物を注文するという行為にも正解不正解が存在するという事だ。

酒でいえばソフトドリンクカウントされる酒はけっこうアウトらしい。

 

馬鹿馬鹿しいと思うなかれ。

恋愛でのしあがるにはあらゆる事象をモテるモテないという尺度において測らなければならない。

まずは事細かな事象に対して女の子がどう感じるか、女の子の感覚を掴まねばならない。この指摘により俺のモテ度は革命的に跳ね上がったことは言うまでもない。

 

 

集合場所は店でいい

 

前回待ち合わせ場所について「褒める」という観点からこう書いた。

 

人通りが多い駅構内は騒がしい上に立ち止まっていられないため会ってからゆっくり話ができない。服装を褒める暇もない。すぐ移動しないといけない。

 

移動した後のラグがある状態で心から褒めることができるか?

俺の気持ちのピークは会ったその瞬間だ。

俺は可愛い子に対して心から手放し全力で褒めれる状態で可愛いと伝えたい。そうだろ?

写真の100倍可愛い子が来て感極まったのだが、移動を余儀なくされたため俺はこの感動を伝えることができなかった。

 

デートに行ったことない方は気を付けてほしい。待ち合わせ場所は会ってから3分でもゆっくり立ち話できる所が良い。

 

 

女の子曰く、お前の都合で考えるな!と。

女の子の中には人前で褒められるのが恥ずかしい子もいる。

男女のやり取りの類を公衆の面前でされるのが苦手な子もいる。

店で二人になってから褒めれば良いと鋭い意見をいただいた。

 

これには100%納得である。

 

集合場所は単にご飯に行く店でいい。待ち合わせ場所→店の段階を踏むのは面倒だという意見もあった。

言われみると店集合でいい気がする。これは盲点だった。

 

店までの道を自分で調べて行くというひと手間を女の子がかけずにすむと言ったが、先に店に着いておいて連絡を密にし相手が近くに来たら出迎えに行けばいいと言われた。もしそのひと手間が女の子にとって手間かもしれないと思うなら事前にその旨を尋ねよとも言われた。

 

ぐうの音も出ない。

 

 

文章化し、検証を重ねたところでレベル1の俺の自己恋愛反省会などレベル1の反省にしかならない。

ブログにすれば数多の恋愛経験者たちから指摘が入る。

俺が露ほども考えなかったことばかりだ。

 

読者の皆さまにはこの場で礼を言おう。

ありがとう

俺がモテるようになった暁にはぜひ合コンに招待させてほしい。

女の子の読者諸君はぜひ口説かせて頂こう。

キミのアドバイスで培われた俺の魅力を使いキミを幸せにさせて頂こう。

 

 

周回遅れの恋愛はかなりのハンデ戦である。

独学では反省すらもろくにできない。

 

恋愛とは団体戦とみたり。

デートの下見が大事すぎる

前回の更新からかなりの期間が空いてしまった。

この期間にマジで色々あった。マジで色々あった....

 

 

 さておき、

これまで俺は合コンより男友達とジョイフルでポテト食べながらだべる方が楽しいと思っていて合コンなんぞ性根が腐ると断っていた。

女の子と話すのは俺にとって無価値であり、何を話せばいいかわからず困るのでむしろ恐怖ですらあった。

モテないどころかこちらから女の子を避けていたのである。

 

 

このときの俺のパラメーターを図で表すと

 

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恋愛に関しては無だった。

レベル上げを一切していない初期能力値のままだったのである。

 

だがこうも言える。

そもそもゼロならば恋愛能力に関しては”何をしてもプラスになる”、と。

 ならば行動あるのみ。

 

こうして俺と恋愛との終わりなき格闘が始まったのである。

 

 

俺はこの三か月間恋愛のために疾走し恋愛の深淵を垣間見てきた。

そして俺はとうとう、女の子と二人で大阪に旅行したり、女の子の家に二週間お泊りした。

三か月前の俺に話したらおとぎ話だと思うだろう。

 

書きたいことは山ほどある。

今回はその中でもデートに不慣れとはどういう状態か。デートの下見の大切さについて書く。

  

 

初デート下見

 

6月上旬。

その子は写真の100倍可愛いかった。

新宿駅東口改札前で俺達は待ち合わせた。

 

この待ち合わせ場所は失敗だったと思う。人通りが多い駅構内は騒がしい上に立ち止まっていられないため会ってからゆっくり話ができない。服装を褒める暇もない。すぐ移動しないといけない。

 

移動した後のラグがある状態で心から褒めることができるか?

俺の気持ちのピークは会ったその瞬間だ。

俺は可愛い子に対して心から手放し全力で褒めれる状態で可愛いと伝えたい。そうだろ?

写真の100倍可愛い子が来て感極まったのだが、移動を余儀なくされたため俺はこの感動を伝えることができなかった。

 

デートに行ったことない方は気を付けてほしい。待ち合わせ場所は会ってから3分でもゆっくり立ち話できる所が良い。

 

 

初デートで行ったレストランは新宿のアクアリウムレストランDENアクアルーム新宿という。

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想像してほしい。

ろくに女の子と喋ったことない男がこんなお洒落な場所で、初対面の女の子と上手く会話ができるか?

 

そんな日には緊張で店中にゲロをぶちまけるだろう。

俺はデートが確約したその日直ちに下見を行った。

 

もちろん下見は一人で行ったが他のお客さんはすべてカップルだった。

デートでしか使われない店が存在するとは・・・

これまで体験したことのない雰囲気を醸し出す空間だった。 

 

 

下見とデートと、二日分予約していたので店員はすべてを察していたように思う。

 

 

注文は当日頼むコース料理とピニャコラーダを頼んだ。

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俺は何もわからずにピニャコラーダを注文した。

写真をよく見てほしい。パイナップルが付いている。

 

俺は困惑した。

こんなお洒落な空間でパイナップルを手掴みで食べるなど許されることなのだろうか?

はしたなくないだろうか?

絵面的に空間をぶち壊してしまうことになるのではないか?

これはただの飾りかもしれない。

 

俺は店員さんに尋ねた。

「このパイナップル食べても良いんですか?」

 

爆笑されてしまった。食べるのは当たり前らしい。

 

この瞬間から店員さんの俺に対する視線が完全にデートの下見に来た背伸びして頑張る少年へのそれになったと思う。

 

 

また、俺の前にこんなものが置かれた。

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なんだこれは?

 

当惑していると、コース料理のメニュー表が届いた。

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こんな感じでコース料理の内容がお洒落な紙にお洒落な字で書いてある。

 

先ほどの金属の物体とこの紙がちょうどピッタリの大きさだったため、俺はメニュー表を金属の上に丁寧に設置した。

 

するとナイフとフォークが運ばれてきて、店員さんに爆笑された。

 

この金属の物体はナイフとフォークを置く、言わば箸置きの類らしい。

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不慣れ丸出しではないか。危うく女の子の前で醜態を晒すところだった。

下見に来ていなかったと思うとゾッとする。

 

後に俺は店員さんにデートの下見であることを伝え何かあったらサポートして貰う約束を得た。こういうデート向けの店は、デートが上手くいくよう店側も凄く協力的らしい。どんな細かいことでも言って欲しいそうだ。

 

カッコつけないで自分が如何にこういう場に不慣れか伝えたらより協力してもらえると思う。DENアクアルーム新宿はデートにはピッタシの良い店なのでおすすめする。

 

 

デート。

 

それは数々の恋愛をしてきた人からすればただ男女で食事するだけの楽しい日常の一コマにすぎないかもしれない。

 

ただ俺にとっては非日常であり一大事で未知の領域。

楽しみなんてまったく言えない。

ただただ不安と恐怖が俺を取り囲んでいた。

人を好きになると世界のすべてが愛おしくなる

ここ二週間彼女を作るために奔走していた。

モテる友達に頼んで服を買い靴を買い外見を整えペアーズという出会い系アプリを始めた。

 

 

会った子は写真の100倍可愛いかった。

趣味も気も合った。話は盛り上がった。女の子の方からカラオケに誘われた。毎日LINEもした。

運命の相手だと思った。

俺は恋をしてた。

 

 

そして気づいた。

 

 

俺は今かつてないほど充実している。身体中から力がみなぎってくる。

俺はあらゆる物事に対してやる気に満ち溢れる精神サイボーグちっくなバイタリティーの権化になっていた。

 

俺の生きるエネルギーのようなもの、感情やテンションと言ってもいいかもしれない。馬力としよう。

これまで俺の馬力は+100~-50くらいだった。

調子が良い時の俺は+100で楽しく快活に生き、落ち込んで死にたいときは-50でへこたれていた。それがデフォで世の中全員そんなもんだと思っていた。

 

しかし、これはまったくデフォじゃなかった。

恋をしてから俺の馬力は+1000~-300くらいにまで跳ね上がったのだ!!!

 

朝起きるだけで無根拠に幸福を感じ、水道水を飲めばやたら美味い。惚れた相手からLINEが来ればその日一日は最高潮に過ごせる。

相手の事を考えるだけで喉が渇き震え、脈がないかもと思い始めたら死にたくなる。

 

俺がこれまで体験していた感情を遥かに越えた世界があった。

世界は輝いていた。少女漫画の背景が薔薇で彩られているのはまったくのフィクションではなかったんだ。

 

 

恋をすると世界のすべてが愛おしくなる。

 

 

 俺史上最大の発見だった。

この世は恋をすると破格に楽しくなるように作られている。

 

プレイしていたゲームの裏ステージを見つけたような感覚。

 いや、ようやく本ステージに辿り着けたのか。

俺は興奮してこの発見を伝えたのだが「普通じゃねえか!今頃気づいたのか!」と皆に笑われた。

 

 

ちなみにこの現象を専門用語で恋の結晶作用と言うらしい。

 

 

 

人を好きになると世界のすべてが愛おしくなる。

 

25年生きてきてようやく気付いた世界の偉大なる真実。

このブログは一人の男が進化する実録ブログである

結論から言うと、今からお前は一人の男が大いなる進化を遂げる歴史の目撃者になる。

 

 

 

 

俺は25歳童貞である。

 

 

俺の人生はこれまでまったく女の子と関わることがなかった。

女の子と付き合うことに興味を持たず

家でだらだらとアニメやゲームに没頭する日々を過ごし、彼女くらいいつかできるんじゃないかと思い続け25歳になった。

 

ある日俺の童貞の友達に彼女ができた。

脳天を叩き割られた思いだった。

人生で二度目の出来事だ。

以前は親友とも呼べる俺の大学の友達が、同じように突然彼女ができた。告白されたらしい。爬虫類好きで外見に全く気を遣わない仙人じみたやつだった。

彼女出来た本人が「俺は生涯女に縁がないと思ってた」と驚愕していた。

 

 

同類だと思ってたやつに彼女できた。

 

だが俺は?

 

 

 

俺はこのまま女と手を繋いだことないままで俺は平常で生きられるのか?

女と関わらず一生を平気で過ごせるか?

 

 

そんな自信はない。

  

 

俺にあるのは

このままだといつか恋愛しなかったことを後悔して発狂するんじゃないか

いつか結婚したいと思ったとき既に手遅れでどうしようもないんじゃないか

 

 

といういつか来るかもしれない後悔に対する恐怖だ。

 

 

今この瞬間、俺はこの先一生恋愛とは関わらんと決められればどれほど楽だろう。 

 

25歳童貞という俺のスペックは時限爆弾のようなものなのだ。

いつか炸裂する不安と焦燥の爆弾を抱えていてそいつが爆発したときはきっと鬱になって悔いることしかできないかもしれない。

まるで住んでる家の天井がいつ落ちてもおかしくないような危うさを抱えている。

 

 

 このままだとやばい。

 

いや、そう思わないとやばいのだ。

 そう思うことで行動しないとやばいんだよお前は。

 

俺は25年の遅れを持って自分に鞭打ちこの恋愛サバイバル社会に身を投じることにする。

 

幸い俺は今ニートちっくな生活をしており時間と貯金はある。この二大資源を湯水のごとく使い俺は進化する。